【タイを知る】タイの産業構造と賃金推移(第八回)
【タイを知る】第八回はタイにおける、地域別の産業構造と平均賃金の推移についてです。
まずは、産業構造と賃金の変化を地域別にみてみましょう。2012年と16年を比べると、「タイ全土」では第1次産業の就業率が9.6p下がり、第3次産業が6.1p上がっています。内訳をみると、「バンコク圏」は産業構造にあまり変化がなく、「中部」では第2次・第3次産業がそれぞれ伸び、「北部・東北部・南部」では、第3次産業が伸びています。
次に、1人あたりの平均賃金を見てみましょう。2012年から2016年の4年間で、「タイ全土」では19%も増加しており、特に「東北部」では30%も増加しています。一方で、「バンコク圏」は、賃金は最も高いものの、成長率は6%程度にとどまっています。近年、第3次産業が発展してきた地域で大きく伸びていることがわかります。4年間で賃金が30%も上昇するなんて、夢のある話ですね。