【タイを知る】タイの車両登録台数推移(第十回)
タイを知る第10回は、タイの車両登録台数移推についてです。2005年から2015年の10年間で、タイ全土、及び都市別の「自家用車」「自動二輪車」の登録台数はどう変化したのか。また、車種別車両登録比率はどう変化したのかなどについてまとめてみました。
タイ全土における「自家用車」と「自動二輪車」の登録台数を2005年と2015年で比較すると、2015年も自動二輪車が自家用車を大きく上回っているものの、その伸び率は「自動二輪車」が約1.3倍であったのに対し、「自家用車」は約1.6倍と、移動手段が自動二輪車から自家用車に変わりつつあることがうかがえます。
次に、2015年の車両登録台数を地域別にみると、首都バンコクでは「自家用車」が「自動二輪車」を160万台以上も上回っています。一方で、その他の地域は、いずれも自動二輪車の登録台数が自家用車の約2倍であることから、バンコク以外では都市部でも自家用車の普及が進んでおらず、今後の市場の伸びしろが大きいことがわかります。
最後に、登録車種の推移をみると、2005年から2015年の10年で自動二輪車は6.2p減少しています。反対に、5.8p増えた自家用車の内訳をみると、2005年は「ピックアップバン」が全体の2割弱を占め、「セダン」は約14%であるのに対し、2015年になると「セダン」が全体の約22%を占め、「ピックアップバン」を上回っています。タイ全土の経済成長に伴い、今後も都市部を中心に、セダンの需要が広がることが見込まれます。