【タイを知る】タイにおける学歴と就業産業(第六回)
第6回は、タイ労働者の学歴と賃金の変化について。
まずはタイ労働者の教育水準を見てみましょう。2012年から2016年の4年間で、タイ全土では「小卒以下」の労働者の割合が5.6p減り、「大卒以上」が3.8p増加しています。 「大卒以上」 は「バンコク圏」で約4割と高く、タイ全土でも約2割と日本とあまり変わりがないところまで来ています。
※「小卒以下」2012年は、Less than ElementaryとElementaryの合計、2016年は、Incomplete primaryとPrimaryの合計。「中卒」は、Lower Secondary。「高校・専門卒」は、Upper Secondary LevelのGeneral/Academic、Vocational、Teacher Trainingの合計。「大卒以上」は、Higher LevelのAcademic、Technical Education、Teacher Trainingの合計。「その他・不明」は、Others、Unknownの合計
学歴による業種の違い(全国)
では、「小卒以下」、「大卒以上」の労働者がどのような産業で働いているのかを見てみましょう。「小卒以下」は約5割が第1次産業で働いており、第3次産業で働いている人は約3割であることがわかります。一方、「大卒以上」では、7割以上が第3次産業で働いており、第1次産業で働いている人は5.4%にとどまっています。学歴が高くなると第3次産業に就く人が増えるのは、どの世界も共通ですね。